NFT海外最新レポート(3)
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NFT海外最新レポート(3)

【公式】ディーカレット ブログ

全3回の記事構成となります。第1回・2回目の記事は下記をご覧ください。

6.NFTの評価

オーナーは誰なのか?

Etherscanなどのオープンソースツールや、コミュニティが作成したDuneダッシュボード(@rantum製)を利用すれば、プロジェクトのトップホルダーが誰であるかを確認することができます。手作業での調査やNansenのような専門的なツールを使えば、「ダイヤモンドハンド」(資産を購入/ミントした後に売却しなかった所有者)の残高を確認することも可能です。

BAYCとPudgy Penguinの所有者

Source: Etherscan, Nansen

このような調査には、いくつかのメリットがあります。まず上位のウォレット(多くの場合、創業者や内部関係者)が不釣り合いな量の資産を保有している場合です。NFTオーナーはこれらのウォレットの資産が市場に「ダンピング」されるというリスクを抱えることになります。第二に「ダイヤモンドハンド」の増加は、コミュニティの強さと信念を反映します。さらにこれらの指標は、プロジェクトの資産配分を示しています。幅広い参加者にプロジェクトが均等に配分されていれば、売り圧力が減り、コミュニティの参加が促進されます。

価格について

NFTプロジェクトで最も一般的な価格設定指標は「フロア」価格、つまり現在マーケットプレイスに掲載されている最も安いアセットの価格です。NFTプロジェクトのアセットには通常、異なる希少特性があり、フロアアイテムは一般的に最も希少性が低く、最も流動性が高くなります。一方で希少性の高いアセットは大抵、流動性が低くなります。

フロア価格はコレクション全体での価値のバロメーターとして使われることが多いのですが、希少性の高い資産も重要です。希少性の高い資産を高値で売却することで、市場の注目がコレクションに集まります。特に認知度の高い名称と組み合わせた場合、より高い需要を喚起することができます。
* 価格高騰はウォッシュトレードによるものである場合にも注意。

有名人の購入やブランド推薦が価格高騰のきっかけになることも

プロジェクトが公式な希少性のガイドラインを出していない場合、Rarity SnifferRarity Toolsは、コレクション内の選択したアイテムの相対的な希少性を評価できるツールのうちのひとつです。

購入希望者は、暗号資産のオーダーブック(板取引)に似た形式で、掲載された資産間の価格の壁を測定することもできます。以下、Azukiのフロア価格は11.5ETHですが、12回購入すれば13.0ETHに達します。一方、mferのフロア価格は、5.0ETHに集中していることから、12回購入してもフロア価格である4.8ETHから大きく上昇することはありません。

Azuki フロア価格

mferのフロア価格

総出品数に対する現在の出品数の割合も、読者が相場心理を判断するのに使える指標になります。この数値が低いほど、現在の売り手が少なく、価格上昇の可能性が高いことを意味します。Flipsは、幅広いコレクションを対象に、これらの指標を集約した便利なツールです。

Flips ダッシュボードで見られるNFTコレクションのレンジ

※ここでは、Tasty Bonesが過去24時間の出品が増加していることで極めて高い出品数となっており、フロア価格がマイナスに押し下げられるという点を含む、危険な兆候が見られます。

NFTの売買については、OpenSeaが設定する2.5%の利用手数料のようなマーケットプレイスの手数料を避けるために、当事者同士の相対取引で行われることがあり、また実際に行われていることに注意が必要です。このような売買は、プロジェクトのDiscord「buy/sell」チャンネルで交渉されることが多く、買い手と売り手の大まかな心理を把握することもできます。

7.まだ黎明期のNFT

NFTという言葉が主流になりつつあり、また特定のコレクションが常識外れな価格で販売されていることから、この分野全体をバブルや一時的な流行と断じる評論家もいます。確かに、誇大広告などによって過度に興奮した市場となり、この分野にはすでに実現されていない約束やロードマップもあふれています。

しかしながら、100万ドルのpunksや派生的なApesから一歩引いて考えると、NFTはシンプルに、非代替かつユニークな資産のデジタル所有権をカプセル化したものです。現実世界では、家や車などの高額商品から音楽や洋服などの低価格商品まで、私たちが購入・消費するモノのほとんどは非代替性です。このような活動をデジタルで実現することで、オンラインでできることが飛躍的に広がります。このように、NFTはネイティブなデジタル経済、そしてメタバースなどのより広い分野において重要な構成要素であると確信していることを、私たちは繰り返し記しておきます。

このような観点から見ると、NFTにはまだ長い成長の余地があります。NFTの世界的な時価総額は160億ドルと推定されていますが、これは現在のTAM(Total Addressable Market)の1兆ドル以上という見積もりからは程遠いものです。NFTはさまざまなデジタル資産に所有権を与えることで、これまでオンラインにすることが不可能であったあらゆるカテゴリーをカバーできるようになるため、TAMの見積もりも最終的な市場規模を過小評価している可能性が高いのです。

Source: NFTGo, Coingecko, Newzoo, UBS, World Bank, Savills

本レポートは、急速に進化するこの分野の一端を紹介したに過ぎません。今後、NFTを新たな領域へと押し上げる新しいプロジェクトやアイデアを取り上げていくことを楽しみにしています。

本レポートは全3回で構成されています。第1回・2回目の記事は下記をご覧ください。

免責事項

この投稿に含まれる情報(以下「本情報」)は、情報提供のみを目的として作成されたものであり、要約形式であり、完全性を担保するものではありません。本情報は、いかなる有価証券の売買の申込み、またはその勧誘を目的としたものでもなく、またそのような意図をもつものではありません。本情報は、投資に関するアドバイスを提供するものではなく、またそのように扱われるべきでもありません。 本情報は、特定の投資目的、財務状況または投資家候補の特定のニーズを考慮したものではありません。 本情報は、明示または暗示に関わらず、その公正性、正確性、妥当性または完全性に関していかなる表明または保証を行うものではありません。また、当社は本情報を更新する義務を負うものではありません。本情報は、投資家ご自身の判断や調査に代わるものではありません。投資家の皆様は必要と思われる範囲で、ご自身の法律、規制、税務、ビジネス、投資、財務および会計アドバイザーに相談され、ご自身の判断と必要と思われるアドバイザーからのアドバイスに基づいて投資判断をされるようお願いいたします。

投稿主体/著者:By Amber Group Research Team
翻訳:松本 和樹
編集:奥津規矢
原文:Non-Fungible Trends


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